ジョン・マクダウェル『心と世界』の翻訳が発売

ジョン・マクダウェル『心と世界』の日本語版が発売される予定だそうです。Amazonのマイページで近日発売予定のおすすめ本を見ていたら、ばっちり掲載されていました。3月31日発売予定になっており、まだ表紙画像は登録されてません。

出版社がわからず改めて検索しなおしたところ、どうやら勁草書房から出るようですね。さすが勁草書房、頼りになります。

現在予約受付中なので、とりあえず予約しておきました(`・ω・´)シャキーン

原著を読むときの参考にもなるので、翻訳書が出るのはマジで助かります。

※追記:書影が出ていたので貼っておきます。

心と世界
心と世界

ジョン・マクダウェルについて

これほど有名な哲学書に対して、私がなにか言うことでもないのですが、せっかく記事にしたので徒然に書いておきます。

まず著者のジョン・マクダウェル自身について。彼は南アフリカ出身の哲学者で、ピッツバーグ大学教授です。言語哲学や心の哲学、道徳哲学などの分野での業績が著名であり、この分野の論文などを読んでいるとしばしば名前を目にします。ガレス・エヴァンズの『指示の諸相』の編者としても名前が出てきますね。

哲学的にはウィルフリッド・セラーズとリチャード・ローティーの影響が強いと言われています。ウィトゲンシュタインの影響も明らかに見て取れますね。哲学に対する治癒的な態度とか。

さらにカントやヘーゲルの哲学を分析哲学と接合したという点で、ピッツバーグ大学の同僚であるロバート・ブランダムとともに名前を挙げられることも多いです

要するに、普通に現代の分析哲学を代表する哲学者の一人といえるのではないでしょうか。

ジョン・マクダウェルの著作について

日本では本書『心と世界』がはじめての翻訳だと思いますが、発表年代的には後期のものです。なにしろ1994年ですからね。つい最近と言って良いでしょう。学術書の翻訳の世界では、20年くらいならつい最近なのです。

ちなみに、2016年には大庭健編・監訳で『徳と理性――マクダウェル倫理学論文集』という著作が翻訳されています。ただしこれは抄訳とのことです。まあ、完訳にこだわって何年も出ないよりは、こうやって一般人にも手に取りやすい形で出版してくれたほうが嬉しいですけどね。

マクダウェルの著作については、他に以下の3冊が出ているそうです(日本語版のウィキペディアより引用)。

  • Meaning, Knowledge, and Reality (Cambridge, Mass.: Harvard University Press, 1998)
  • Having the World in View: Essays on Kant, Hegel, and Sellars (Cambridge, Mass.: Harvard University Press, 2009)
  • The Engaged Intellect: Philosophical Essays (Cambridge, Mass.: Harvard University Press, 2009)

これらが翻訳される日が来るのでしょうか?

英語力を鍛えて原著を読んだほうが速いような気がしてきましたw

ところで、今見たら日本語版のウィキペディアの記述がやたらと充実していて驚きました。英語版から翻訳したのでしょうか?