長尾龍一の著作を最近はチェックしています。
というのも、私が学問的能力に敬意を払っている友人が、
長尾龍一を高く評価しているようなので、じゃあ網羅的に読んでみようかなと。
私は基本的に法哲学を「哲学の道具立てを使って法・政治の仕組みを分析する学問」(大屋雄裕『自由とは何か』より)だと考えており、言語哲学の手法を使って法哲学にアプローチする大屋雄裕のスタンスに強く共感している。
なので、長尾龍一のスタイルにはどうも違和感を持ってしまうのだが、
それはそれとして、彼の著作をその内在的論理に従って読み込んでみようと思う。
しかし、そうなると気になってくるのが品切れ・絶版本があることですね。
まあ、比較的古書店でも入手が容易な部類だと思うのですが、
それにしても講談社学術文庫の品切れ率は相当高いなと思います。
ゴミのような新刊を出すよりもきちんと学術文庫のラインナップを
整備して欲しいと思うのは、たぶん今の日本だと少数派なんでしょうね…
ちなみに、長尾龍一については後日別の記事でも触れました。
基本的なスタンスが違いすぎて困るな、という印象は拭いきれません。もちろん、基本的スタンスが違っても認められるところや教えられるところは多々あるわけですけどね。