ハーバード大学の大規模カンニング事件で停学者が約70人も出たということがアメーバニュースで話題になっていました。その規模もさることながら、調査期間が半年にも渡ったことの方が、個人的には気になりますね。
実はこの事件が起こったのは、2012年5月の「Take Home Exam」という試験でのことで、発覚したのが8月でした。それから半年も経ってようやく結果が出てきたわけですね。
たしかに関与者がこれほど多くなってくると、調査が困難になるのもわかるのですが、それでも半年もの期間がかかるものなのかなと純粋に疑問に思いました。それに調査って何をやるんですかね?
さらに誰が調査をしたのかも気になります。ひょっとして専門業者でも雇ったのでしょうか?
それとも職員で構成した調査委員会みたいなものが、疑惑が持たれている生徒に対し個別に聞き取り調査でもやったのでしょうか?
アメリカでこういう問題がどのように処理されているのかよく知らないので、処分者の多さよりもそちらのほうが気になっています。
「Take Home Exam」とは?
ちなみに、「Take Home Exam」というのは、ある程度限られた時間内でのレポート作成といった論述問題に対してとられる形式で、決まった試験会場ではなく自宅など様々な場所で試験を解いてきて良いというものだそうです。
単純に考えれば不正し放題にも思えますが、論述問題で他者の解答を写す類の不正をしても、結局独自性にかける以上は評価が低くならざるをえないようにも思えます。今回の不正もあまりに多くの学生の解答が類似していたため不正に気がついたということらしいですし。
ハーバード大学の学生ともあろうものが、不正するときにそういうことを考えてみなかったのでしょうか?
傍から見ていると色々と疑問の尽きない事件です。