先日知人と話をしている時に、イギリス連邦(Commonwealth of Nations)の話になった。
そのときふと「インドや南アフリカ共和国は既に共和制に移行しているのだから、イギリス連邦じゃないんだっけ?」という疑問が湧いてきたので、ちょっと調べてみた。
どうやらイギリス連邦(Commonwealth of Nations)と英連邦王国(Commonwealth realm)は別の概念だということがわかった。
英連邦王国(Commonwealth realm)は、wikipediaによれば日本語でそのままコモンウェルス・レルムとも言うらしいが、英国の君主を自国の国王とする国のことらしい。要するに同君連合だ。こちらには共和制へと移行したインドや南アフリカは含まれないので、私が直感的に思い浮かべたのはこちらの連合だ。
他方、イギリス連邦(Commonwealth of Nations)は必ずしも同君連合ではなく、旧イギリスとその植民地から独立した国家による緩やかな連合のことらしい。だから共和制へと移行しているインドや南アフリカ共和国も参加することができるわけだ。
この二つの連合がどのように派生してきたのかという歴史的な経緯を調べるのは結構面白い。私はいままでこういう二つの連合があることを知らなかったので……
それにしても、英連邦王国っていまいち訳語として微妙な気もする。ウィキペディアにはCommonwealth realmに対する日本語の締約が存在しないと書いていたが、なにかうまい定訳でも作って欲しいものだ。
まあ、片仮名語で「コモンウェルス・レルム」にしてしまうのが一番概念低混乱がなくていいのかもしれないが。