個人的に最近欲しい本や関連する本について、メモ代わりとしてここに書いておく。メモ代わりなので表記もめちゃくちゃ適当だし、リンクもないけど、まあいつものことです。
・R.クリューガー『確率革命―社会認識と確率』(梓出版社)
この本、1991年の出版で当時の価格が3568円。これが今Amazonのマケプレだと1万円を超える価格になっている。さすがに趣味の本でこの価格では買えない。
※現在、マケプレでの出品が無くなってるので入手すらできない。
もともとこの本に興味をもったのは、下記の本で参考文献として頻繁に引用されていたから。ハッキングも寄稿していたんじゃなかっただろうか。
・イアン・ハッキング『偶然を飼いならす』(木鐸社)
私は元々は確率と決定論の関係が気になっていた。
また、科学史や英語圏の科学哲学にも興味を持っていた。その延長でハッキングの本を読んだところ思いの外面白かったことので、本書を購入した。
特に最近フーコーの考古学的手法に興味を持っていたので、ハッキングの本は応用例としてドンピシャだった。イアン・ハッキングは分析哲学系の訓練を受けている哲学者だからなのか、フーコーの文章よりも読みやすいし、議論も明晰で素晴らしい。
また、ハッキングの本を読むのであれば、彼自身が自らの仕事を折に触れて振り返っているので、それらを読むのも非常に有益だと思う。
最近重版されて店頭に出回るようになった下記の本は必読だろう。
・同『何が社会的に構成されるのか?』(岩波書店)
この本は抄訳なので、完訳版をぜひ出して欲しいと思う。少なくとも私は購入するし、本書が抄訳であることを批判していた多くの読者も改めて購入するだろうに。
『何が社会的に構成されるのか?』を読むなら、同様に岩波書店から出版されている下記の本も読むべきだ。彼が自分の仕事を振り返って定式化しなおした本なので。
・同『知の歴史学』(岩波書店)
2012年に出版された528ページの大著だけど、論文集なので読みやすい。各章は密接に関連しているので、既に紹介した彼の他の本を読んでいると議論の見通しが良くなる。
そういえば、『偶然を飼いならす』の前に確率論を扱った本として次のものがある。
・同『確率の出現』(慶應義塾大学出版会)
これはハッキングの出世作らしい。2006年に出た2nd ed.の邦訳とのこと。
※先日購入した。まだ読んでないけどw