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電子書籍リーダーKOBO GLOを購入した理由は?英語多読者の視点から

最終更新日:2018/11/23

現在のところ、電子書籍リーダー端末といえばAmazonのKindle系列と楽天のKobo系列が2強だと思います。どちらもフロントライトを搭載している読書専用端末なので、目に優しくて長時間の読書に適しています。

しかしながら世間的な認知度やシェアでいえば、間違いなくKoboはKindleの足元にも及びません。そこまで極端な端末機能の差はないと思われるのにです。

一方、私は1年ほど前にKobo Gloという端末を購入しました。Kindleではなく、あえてKoboにしました。そこにはいくつかの理由がありましたが、一番大きかったのは英語多読者としての視点です。

せっかくなのでこうした判断に至った理由をまとめておきます。

そもそも英語多読とは?

ちょうど1年ほど前、楽天の優勝セールより少し前の話です。元々電子書籍に良い印象を持っていなかった私ですが、英語多読のために洋書をAmazonで購入するのが重い負担になっていました。

ここでいう英語多読とはSSS英語多読、すなわちネイティブの幼児向けの簡単な絵本や児童書、あるいはノンネイティブ向けのgraded readerから初めて、語彙や文法的にストレスなく読める難易度の洋書を大量に読んでいくという手法です。もともと多読、すなわちExtensive Readingは海外でも言語学習法として注目されている方法であり、膨大な研究の蓄積があります。英語学習法としては伝統的な学校教育で行われている方法に比べて効果が高いというエビデンスもあります。つまり、科学的に信頼性がある学習法なのです。

ところが、この「大量に」というのがネックになります。

紙の洋書購入が負担に

英語多読を実践するには、大量の洋書を読む必要があります。それも自分のレベルに合った難易度の本をです。

本来なら図書館でも利用すればよいのでしょうが、実は日本の図書館は簡単なレベルの洋書をそれほど所蔵していません。普通の大人向けのペーパーバックがほとんどです。そしてそれらの本は難易度が高すぎる。ペーパーバックを自由に読めるようになるために勉強しているのに、それを最初から嫁というのは無理筋です。

ですから、基本的に洋書は自腹を切って購入していくしかありません。必然的に大量の資金が必要になります。簡単な本を選んでいるので、1冊あたりのコスパはどうしても低くなります。語数が多い本は難易度も高いので、どうしても1語あたりの単価が高くなってしまうのですね。

また、このレベルの洋書を安く購入するのも難しいことでした。

そもそも価格がそれほど安くなかったですからね。日本における洋書のマーケットというのは、特に子供用の簡単な洋書については非常に狭かったのです。供給があまりないから値崩れも起こらないわけです。

Amazonのマーケットプレイスで購入した場合や海外から輸入した場合、注文してからのタイムラグが大きいことも悩みのタネでした。すぐに読みたいのに中々届かない。場合によっては1ヶ月以上待たされることもあります。これでは学習が一向に進みません。

読みたい本もタイムラグなしでは読めず、しかも価格が負担になるという劣悪な状況でした。

電子書籍が持つメリット

ところが、電子書籍ならばこの状況を抜本的に変えることができたのです。当時は楽天もクーポンを乱発しており、ほとんど半額程度で買えるのがザラでした。しかも電子書籍の値段は、洋書の場合、定価よりも15%くらい安いことが多々あります。そこからさらに半額になるのですから、同額で紙書籍の倍以上の冊数が読めるわけです。英語多読者にとって、これは非常に大きなメリットでした。

注文してからのタイムラグがゼロであることもありがたかったです。なにしろダウンロードするだけでいいので、輸送時間がまったくかかりません。配達時間などを気にする必要もなく、読みたい本を自分で好き勝手な時間に注文して読めるのです。

洋書多読が持っていた価格とタイムラグという問題を、電子書籍がクリアしてくれたのですね。

電子書籍専用リーダー端末のメリット

とはいえ、スマートフォンを持っていない私は、電子書籍をPCで読むしかありませんでした。これは想像以上に眼に負担がかかります。特に慣れない英語の文章だと、細かいところまでスペルを確認する必要があったので、余計に目の疲れが酷かったのです。

さらに当時のKOBOのPC用アプリは、日本語の電子書籍に対応していませんでした。より正確には、リーダー機能そのものが付属していなかったため、海外版のアプリをインストールするか自分でハックするしかなく、日本語の縦書だと構成が崩れてしまうわけです。

こういう劣悪な環境だったので、私は自然と電子書籍リーダーの存在に注目しました。当時の電子書籍リーダーの最新機種だったのは「KOBO GLO」です。これはフロントライトが搭載されており、利用者の満足度がかなり高い機種でした。値段も当時は楽天優勝セールがあったので、4000円程度で購入可能でした。

そもそもクーポンによって紙書籍の半額以下で本が買えるのですから、紙書籍換算で8000円分ほど購入すれば、電子書籍リーダーの元が取れる計算です。これははっきり言って簡単に達成可能な数字でした。

ここまで考えた上で、意を決してKOBO GLOの購入に踏み切ったのです。

この判断は正解だったと現在も確信しています。

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