鎌倉花火大会は毎年盛り上がる大きな花火大会の一つです。
今年2015年も7月23日の開催が予定されていたのですが、
残念ながら開催されず中止することになってしまいました。
しかしこの鎌倉花火大会は、
今まで多少の雨でも実施されてきましたし、
例年なら順延という形をとることもできたはずです。
事実、1948年以降の花火大会の歴史で、
中止に追い込まれたのは台風が直撃した年と
東日本大震災のときだけでした。
それがなぜ今年は中止になってしまったのでしょうか?
非常に気になったので調べてみたところ、
意外な理由が判明しました。
そもそもの中止理由は?
そもそも本日の開催が不可能となったのは、
台風接近による強風と高波が原因です。
鎌倉花火大会は東京湾から江ノ島まで
花火を打ち上げるための船を出し、
その船から当日に花火を打ち上げます。
ところが今年はその船が高波と強風のために
予定の日時になっても江ノ島まで行けなかったのです。
こういうのは当日ではなく事前に準備をするものなので、
予定の日になっても船が到着していなければ、
その時点で実施不可能なんだとか。
そのため、23日の天候が晴れていても
花火大会は中止になったのだそうです。
わたしは今まで当日の天候だけが問題なのだと思ってましたが、
晴れなのに中止になるのにはこういう理由があったんですね。
言われてみれば納得なのですが、
実際に中止になるまでは想像もしていませんでした。
やっぱり緻密な計画や入念な準備が必要なイベントなんですね~。
なぜ延期ではなく中止なのか?
しかしなぜ延期ではなく中止なのでしょうか?
普通に考えれば、
用意した花火を無駄にするよりは
延期して後日使用したほうが良い気がしますよね。
それに花火大会ギリギリではなく、
もっと作業日程に余裕を持たせた計画を立てることは
できなかったのでしょうか?
普通は余裕を持って予備日を組み込むと思うのですが……
そう考えて調べてみると、
なんと今年は予算削減のために
予備日を設けなかったのだそうです。
たしかに消費増税や円安の影響で
予算はどこもキツキツだと思いますが……
延期したり予備日を取ったりすることもせず、
準備期間や当日の天気が良いことを祈るだけでは
この規模のイベントとしてどうかと思いますね。
楽しみにしていた人がかわいそうですし、
花火以外の準備も無駄になったわけですから、
むしろ余計に無駄なお金がかかっているのでは?
本当にもったいないなと思います。
おわりに
- 当日が晴れでも強風や高波で準備ができないことが中止理由。
- 延期されないのは、経費削減のためにギリギリの計画を立てたから。
こうして見ると、なんとも世知辛い印象を受けますね。
伝統ある人気行事なのですから、
予算削減なんてけちくさい事を言わず
もっとしっかりした計画を立てて欲しかったです。
まあ日本の経済状況を考慮すると、
予算削減の流れはどうしようもないのかもしれませんが。
こうして中止理由を考えてみると、同じく経済状況が原因で
中止に追い込まれる花火大会は、
鎌倉花火大会以外でもたくさん出てきそうですね。