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『知的財産法入門』(小泉直樹)感想

知的財産法入門』という小泉直樹さんの本を読了したので、その感想です。

本書の特徴、あるいは長所を一言で言えば、予備知識がない人でもスラスラ読めるリーダビリティの高さに尽きますね。

この本を手に取る人が知りたいであろう大まかなことは押さえてあるので、まさに入門書として適切だと思います。

法学関係の入門書は、なぜか細かい条文や要件効果ばかり書く人が多く
本当に知りたいことが見えてこないケースが多いです。

まったくの法律の素人が、細かな条文解釈や要件を求めて新書を購入するでしょうか?

むしろ多くの人は、全体的な見通しを付けるために新書を読むと思います。

それも著者が一定程度の水準を保っており、内容も信頼が置けると推測できることが、岩波新書の入門書を選ぶ理由でしょう。細かい要件効果を確認したいなら、一段高いレベルの教科書に当たりますよ。

その点この本は岩波新書の読者のニーズが分かっていますね。

はっきり言って、新書は細かいことよりもケースや全体像、制度趣旨を中心に
伝えるのが一番だと思います。

それ以上知りたければ、読者は勝手に教科書や概説書をゴリゴリ読みますから。

学習という意味ではざっと全体像把握しておいたほうがゲシュタルト構築しやすく合理的だということを知っておくべきです。

その意味で、この本は知的財産権や関連諸法に興味のある人におすすめできます。

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